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インカム資産ログ 賃貸オーナー視点の実務録
居住用中古マンションの実務

専任媒介で200万値引き。さいたま市1,800万取得と900万スケルトンリノベ全明細

著者:インカム資産ログ運営者 公開日:2026年9月 カテゴリ:居住用リノベ実務
PROJECT SUMMARY
物件取得価格
1,800 万円
元売値2,000万▲200万指値
スケルトン工事費
900 万円
約54㎡ / 配管・間取り全面刷新
総借入額(一体型)
2,700 万円
35年 変動金利0.6%
月額住居費の変動
月 約9.2 万円
賃貸比 毎月▲2万円削減

新築マンションの平均価格が東京23区で1億円を超え、埼玉県内でも5,000万〜7,000万円が常態化する現在、「無理な巨額ローンを組まずに、いかに理想の居住空間を手に入れるか」は極めて重要な課題です。

私が出した結論は、「中古マンションを専任媒介で相場より安く取得し、スケルトンリノベーションによって新築以上の設備・間取りを仕立てる」ことでした。

実際に私は、さいたま市内の約54㎡の中古マンション(当初売り出し価格2,000万円)を指値交渉によって1,800万円で購入。そこに900万円のスケルトンリノベを施し、総額2,700万円でフルオーダー空間を実現しました。毎月の住居費は、賃貸時代の11.1万円から管理費・修繕積立金込みで9.2万円となり、住環境を劇的に向上させながら毎月約2万円のキャッシュアウトを削減しています。

本稿では、一般にはあまり語られない「専任媒介を活用した指値(値引き)の構造」と、「中古購入とリノベをスムーズに一体ローンで通すための段取り」をファクトベースで公開します。

1. なぜ「専任媒介」を狙うと200万円の値引き交渉が通るのか?

不動産の売買において、最も価格に影響を与えるのは「仲介業者のインセンティブ構造」です。

不動産の媒介契約には主に「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の3種類があります。一般的な取引では、買い手側の仲介業者と売り手側の仲介業者が別々に存在し(片手仲介)、業者は片方からしか仲介手数料(約3%+6万円)を受け取れません。

しかし、売主から直接売却を任されている「専任(または専属専任)媒介」の元付業者へ直接コンタクトを取ると、力学が一変します。

元付業者が「指値(値引き)」を売主に後押ししてくれるメカニズム

元付業者は、自ら買い手を見つけることで売主と買主の双方から仲介手数料を受け取る「両手仲介」が成立します。

ケースA:他社経由・満額2,000万(片手)

手数料:約72万円(売主側のみ)
他社との連絡調整コストが高く成約リスクも残る。

ケースB:直接買主・指値1,800万(両手)

手数料:約130万円(売主・買主双方)
価格が200万円下がっても、業者の実質報酬は大幅に増額。

※業者は確実に両手手数料を確定させたいため、「確実な資金計画のある買い手がついている」と売主を説得し、指値交渉を積極的に後押ししてくれます。私はこの力学を理解した上で物件選定を行いました。

2. 最大の落とし穴:「物件探し」と「リノベ会社」を別々に探すリスク

中古リノベで最も多くの人がつまずくのが、「先に中古マンションを買ってしまい、後から別のリノベーション業者を探す」という分離発注パターンです。

この手法を取ると、金融機関の住宅ローン審査において深刻な問題が発生します。

【発注方式の比較】ワンストップ一体型 vs 分離発注

比較項目 分離発注(自己手配) ワンストップ・提携型(推奨)
ローンの組み方 住宅ローン + 高金利リフォームローン(二本立て) 物件代+工事費を低金利住宅ローンに一本化
事前インスペクション 購入前に建築士を連れて行く段取りが極めて困難 リノベ前提で構造・規約・配管を事前チェック
手続きの手間 不動産会社、工務店、銀行との三者調整が煩雑 窓口が1つに集約され、スケジュール遅延がない

私の場合は、不動産会社の系列にリフォーム会社が存在していたため、購入申し込みと同時にリノベの概算見積もりを取り、金融機関へ「総額2,700万円の一体型住宅ローン」として事前審査を通しました。

一般の方が進める場合も、物件探しとリノベ設計・施工を一括で引き受けてくれる「ワンストップリノベーション会社」を活用するのが最も安全で確実です。

3. 900万円のスケルトンリノベ内訳明細。リフォームとの根本的な違い

巷で言われる「表層リフォーム」と「スケルトンリノベーション」は、目的も工事内容も全く異なります。

【さいたま市 約54㎡】リノベーション工事費 900万円の実費明細

工事区分 金額(概算) 施工内容・スペックのこだわり
解体・産廃処分費 約 110 万円 内装・壁・旧設備・既存配管の完全撤去(スケルトン化)
給排水・電気配線更新 約 120 万円 専有部分の老朽化した給水管・排水管・分電盤を全交換
水回り4点設備 約 320 万円 浴室を1416サイズ(足を伸ばせる広々設計)へ拡張、対面システムキッチン、タンクレストイレ、洗面台
木工事・間取り変更 約 200 万円 閉鎖的な和室を解体し12畳超のLDKへ統合。下地組み・建具新設
内窓(二重サッシ)全窓設置 約 60 万円 全窓に樹脂製内窓(インプラス等)を追加。結露防止・遮音性向上
仕上げ・諸経費・設計費 約 90 万円 無垢フローリング調仕上げ、ホスクリーン設置、現場管理費
合計施工費 約 900 万円(税込)

特にこだわったのは、「和室を解体・統合した開放的な大空間LDK」「1416サイズの広々バスルーム」、そして「全窓の二重サッシ(内窓)」の3点です。

従来の間取りでは、採光を遮る形で独立した和室が配置され、リビングが手狭で薄暗い印象を与えていました。スケルトンリノベーションによって間仕切り壁を完全に撤去し、和室とリビングを一続きに統合。約54㎡という限られた専有面積でありながら、自然光が奥まで届く12畳超の開放的なLDKへと生まれ変わらせました。

また、50㎡前後の既製マンションでは浴室が1216や1317サイズに抑えられがちですが、廊下やデッドスペースを削って間取りをゼロベースで再配分することで、足を伸ばして湯船に浸かれる1416サイズ(足を伸ばせる広々設計)のスパ空間を実現しています。

また、二重サッシによって外の環境音をほぼ遮断し、冷暖房効率を劇的に高めたことで、日々のランニングコストも最小化されています。

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中古物件の仲介とリノベ設計・施工を一社で完結させることで、住宅ローンの低金利一本化と予算オーバーを防ぐことができます。

※物件購入前の事前相談・概算見積もり・ローン適格性診断は各社完全無料です。

まとめ:家は「買うもの」ではなく「組み立てるもの」

「家賃を払い続けるのはもったいないが、7,000万円の新築ローンを組むのは恐ろしい」という葛藤に対する現実的な回答が、この「専任媒介中古 × スケルトンリノベ」です。

借入を2,700万円に抑えたことで、毎月の支払いは管理費込みでも約9.2万円で済み、浮いたキャッシュは生活防衛資金や将来の繰り上げ返済、投資用不動産の運用余力へと回すことができています。

物件のインセンティブ構造(専任媒介の活用)と、金融機関の一体型ローン実務を正しく組み合わせれば、会社員でもリスクを最小限に抑えながら自分仕様の理想の城を手に入れることが可能です。

【免責事項および情報開示】

※本記事に記載されている購入価格、指値交渉額、リノベーション工事費明細、住宅ローン返済額等は筆者の実際の取引に基づく一次情報です。物件の個別状況(専有面積、階数、躯体状態、管理規約等)や施工会社、金融機関の審査基準によって条件は異なります。

※専任媒介における価格交渉は個別の売主事情や市場流動性に左右されるものであり、必ずしも値引きを確約するものではありません。

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